坐骨神経痛と接骨療法・カイロプラクティック

坐骨神経痛と接骨療法

接骨療法は、古くから「骨つぎ」と呼ばれて受け継がれてきた、日本特有の伝統的な医療法です。
その根源となっているのは、剣術や柔術などの武道における治療術で、骨や関節および周辺の筋肉の損傷や故障の回復に貢献してきました。
かつては手技療法のみで行われていた治療に、最近ではさまざまな理学療法も加えた治療が行われています。

 

そして多くの接骨院が、低周波・高周波機器や超音波機器などの電子医療機器も導入しています。
また、接骨医に与えられる「柔道整復師」という国家資格は、生理学全般、なかでも解剖学についての深い知識が求められます。

 

そのため、坐骨神経痛に対する治療でも、対症療法的な痛みの解消ではなく、骨のゆがみや筋肉のダメージなどを把握したうえで、根本的な症状の改善をはかることに重点が置かれます。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などによる急性期の坐骨神経痛は、それぞれに対応した外科治療が必須となります。

 

けれども、慢性期の坐骨神経痛ならば、例えば接骨療法と鍼灸療法を組み合わせるといった方法で、症状の緩和をはかるのもよいでしょう。
また、腰のコルセットや矯正テープなども、接骨医のアドバイスを受けて選び、正しく装着することで、装着時の不快感を防いでサポート効果を引き出すことができるでしょう。

 

接骨療法には各種保険が適用されるため、医療費の負担についての心配もありません。
なお、専門の技師がいない接骨院では、レントゲン検査やCT検査などが行えません。
そのため、問診や施術の結果、あらためて病院の外科での検査が必要となることもあります。

 

 

坐骨神経痛とカイロプラクティック

カイロプラクティックは、日本ではまだ医学的な療法として認められていませんが、欧米諸国では「第三医療」「代替医療」「統合医療」などの名称で医療システムに組み込まれています。
そして、外傷の後遺症や病気によるさまざまな機能障害、腰痛やヘルニア、坐骨神経痛などの改善に有効な治療法として、その実績が評価されています。

 

カイロプラクティックは、手術や薬物療法と異なり、人間が本来保有している免疫力や治癒力を高めることによって、ダメージからの回復を促します。
そのため、乳幼児や高齢者、また、体力に心配がある人でも、身体に及ぼす負担がほとんどないというメリットがあります。
坐骨神経痛におけるカイロプラクティック療法では、脊椎(背骨)の歪みを正して身体を健康な状態に導くという基本理念が大いに発揮されます。

 

具体的にはまず、腰椎を中心とした脊椎のチェックを行ったうえで、問題のある箇所とその状態(サブラクセーション)を特定します。
サブラクセーションとは、骨や関節の傾きやずれ、ゆがみなどを含めた変調のことです。
坐骨神経痛では、痛みの発源部位や痛みの方向、程度や範囲を探ります。

 

次はいよいよ「アジャストメント」とよばれる施術です。
施術を受ける人は、行われる手技に合わせて楽な姿勢をとります。

 

施術者は、相手のサブラクセーションに応じて刺激の伝わる方向や範囲を把握し、力加減やスピードを調節して、手による矯正の技を行います。
カイロプラクティック療法に即効性はありませんが、一定の期間にわたって続けることで、坐骨神経痛のつらい痛みの根本的改善が期待できるでしょう。