坐骨神経痛と整体療法・鍼灸療法

坐骨神経痛と整体療法

「整体」という言葉のとおり、「体」を「整える」療法です。
体の全体的なずれや骨格のゆがみ、筋肉の偏りなどを整えることによって、体の変調・不調を改善する療法として評価されています。
整体の考え方では、坐骨神経痛を含めたすべての腰痛も、腰椎・骨盤・筋肉の相関関係としてとらえます。

 

そして、人の体が生まれながらにして持つ「自然治癒力」に着目した施術を主体にした療法によって、坐骨神経痛の改善をはかります。
行われるのは手による施術なので、副作用など体にかかるストレスの心配がないのも、整体の魅力といえるでしょう。
坐骨神経痛の改善を目的として整体院にかかると、まず体全体の状態を点検して、症状の根源を探り出します。

 

そのようにして原因箇所を特定したうえで、肩のこり、関節の痛み、筋肉の緊張などとの相互関連を見極めながら施術を行うのです。
整体療法は、即効性も少し期待できますが、坐骨神経痛の根本的な改善と予防のためには、5〜6回の集中通院と、その後の定期通院が望ましいでしょう。
また、整体療法の効果のよる効果を高めるためには、食事や睡眠などの生活習慣をあらためることも大切です。

 

整体療法の効果が出始めて、腰椎と骨盤にかかる負担がうまく軽減されると、坐骨神経痛のつらい痛みやしびれがかなり軽くなっていくでしょう。
さらに、整体院での指導をもとに、日常の動作や姿勢に気をつけることで、肩こりや冷えなどの症状も緩和されていきます。
なお、体への負担が少ないとはいえ、初めて整体の施術を受けた後は、施術への反応が痛みやだるさとしてあらわれることもあります。

 

 

坐骨神経痛と鍼灸療法

鍼灸療法は、中国で発祥した医学で、東洋医学の根源ともいわれています。
日本での歴史も古く、開皇20年(西暦600年)からの遣隋使や遣唐使によって、朝鮮を経由して伝わったとされています。
そして、医療に関する知識や技術が進み始めた江戸時代には、鍼灸療法にさまざまな改良が加えられ、日本独自の方法や道具が開発されるようになりました。

 

現代における日本の鍼灸療法は、発祥地・中国のよりもはるかに優れた技と用具を備えていると評価されています。
具体的にはどのような違いがあるかというと、まず針の太さと通し方がまったく違います。
日本では、毛髪より細い極細針を専用の管に入れて、トントンと叩く振動で肌に通しますが、中国で用いる針は縫い針と同じくらい太く、管は使いません。

 

もう一つ、日本のすぐれた点は、治療後の効果測定などを科学的に行っていることです。
最近では、欧米諸国の医療現場でも、鍼灸療法に対する関心が高まっていて、一部の医療機関では、外傷の後遺症や慢性的な機能障害などの治療に実際に取り入れているところもあります。

 

このような評価とともに、鍼灸療法の穏やかさとやさしさが、坐骨神経痛のつらい痛みの緩和に大いに役立ちます。
特に慢性期の坐骨神経痛の場合には、重症化を防ぐ意味でも鍼灸療法を活用するとよいでしょう。
坐骨神経痛での鍼灸療法では、次のような効果が期待できます。

 

・痛みの経路に沿った鎮痛効果。
・緊張した筋肉を緩めることによる機能回復効果。
・脳から発する運動、自律、感覚などの指令をスムーズにする効果。
・血行改善による免疫力・抵抗力の向上効果。