腰痛を神経ブロックで治療する?

腰痛を神経ブロックで治療する?

神経ブロック療法は、腰痛の原因が何であるかが明確であり、さらに、消炎鎮痛剤や筋肉弛緩剤などを使用しても痛みが緩和されず、再発を繰り返してしまう場合に行われることが多い治療法です。痛みがひどく日常生活に影響を及ぼしてしまうような腰痛を持つ患者さんに行われることが多いでしょう。

 

脳に痛みを伝える伝導回路に麻酔薬やステロイド剤を注入することによって、一時的に脳への回路を遮断して、痛みが伝わらないようにするのです。神経ブロックにも何種類かあり、その中でもよく行われる方法が、硬膜外ブロックと神経根ブロックです。

 

硬膜外ブロックは一般的に一番多く行われるブロック療法で、脊髄の外側にあり、神経を包んでいる硬膜の外側に、麻酔薬とステロイド剤を混ぜた物を注入する方法です。神経根ブロックはレントゲンを見ながら、炎症を起こし、痛みを発生させている神経根部分に直接注入を行う方法です。

 

どちらのブロック療法も即効性があると言われているので、1回ブロック療法を行っただけで、今までの痛みが信じられないくらい効果を発揮してくれる場合もあります。ただ、人によっては、何度ブロック療法を行っても、あまり効果が見られないこともあるでしょう。

 

この療法は一時的に痛みを緩和するだけのために行われる療法ではなく、繰り返し行っていくことによって表れる効果を期待しています。

 

体にとって悪影響を及ぼすような薬は使用しないので安全ですし、注射を打ってから数時間後にはその薬は体外に排出されるはずです。そのため、副作用がほとんどない上、直接痛みのある部分を治療することができます。

 

 

閉鎖孔ヘルニア

閉鎖孔ヘルニアについての説明をしたいと思いますが、この閉鎖孔ヘルニアもまた、聞き慣れないヘルニアのひとつだと思います。実際これは稀な病気であり、骨盤におけるヘルニアの一種なのですね。まず、「閉鎖孔」と言いますのは、骨盤の奥の方にある小さい孔の部分のことです。

 

その孔から脱出するヘルニアのことなので、閉鎖孔ヘルニアという名前になったのです。閉鎖孔が正常の場合よりも少しばかり大きい場合に、閉鎖孔ヘルニアになりやすいようですね。さきほど閉鎖孔ヘルニアは稀な病気だと言いましたが、全体的な統計で見ますと、高齢で痩せ型の女性には比較的多く見られるヘルニアであると言われています。

 

高齢の女性ということは、やはり骨盤組織が老化により脆弱化しているということと、骨盤の開きが大きいことが原因となっているようです。この閉鎖孔ヘルニアは、骨盤の奥にある小さな孔が問題ですので、外見からはわからないことが多い病気でもあります。

 

症状のひとつといたしましては、太ももの内側から下半身に走る痛み(閉鎖神経圧迫症状)がみられます。治療法としては、一般的に手術が主でしょう。手術によって脱出したヘルニア内容を元に戻し、閉鎖孔を閉鎖することになります。

 

また、骨盤部ヘルニアには、その他にも「坐骨ヘルニア」と呼ばれるものや「会陰ヘルニア」と呼ばれるものがあります。坐骨ヘルニアは、大坐骨孔、もしくは小坐骨孔からヘルニア内容物が脱出するヘルニアで、会陰ヘルニアは、骨盤底からヘルニア内容物が脱出するヘルニアのことを言います。